〒671-1156 姫路市広畑区小坂24番地1
広畑メディカルガーデン 1階
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日々の生活パターン(過食・偏食、運動不足、喫煙、多量の飲酒、過剰のストレス 等)の積み重ねがきっかけとなって、発症する病気を総称して生活習慣病といいます。
代表的な生活習慣病としては、糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症など、これらの病気に今まで縁がなかった方たちも一度は耳にしたことがある病名もあるかと思います。
ただいずれの病気であっても発症して間もなければ、自覚症状は出にくいので、放置されやすい状態となります。
なお生活習慣病に関しては、無治療の状態を続けると動脈硬化を促進させます。
これによって血管の肥厚化や(血管)内部の脆弱化が進み、血管狭窄や血管閉塞がみられるようになれば、脳血管障害(脳梗塞、脳出血 等)、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)など重篤な合併症を引き起こすリスクも上昇します。
このような状態にならないためには、日頃から定期的に健康診断を受けるなどしてください。
その結果、医師から生活習慣病に関係する数値(血圧、血糖(HbA1c)、血中脂質(コレステロール、中性脂肪)、血中尿酸値 等)の異常を指摘されたという場合は、これといった自覚症状がなくとも一度当院を受診ください。
診療後、生活習慣病に罹患、もしくはその予備群であるとなれば、速やかに治療や予防が必要となります。当院では、食事療法や運動療法による生活習慣の改善、薬物療法による治療を行うなどして、重度な合併症の発症リスクを低減させていきます。
血液中に含まれるブドウ糖(血糖)が異常に増えている状態にあると糖尿病と判定されます。
そもそも血糖値(血中のブドウ糖の濃度)というのは、食事をしたり、糖分を多く含むジュースを飲んだりすることで上昇しますが、膵臓より分泌されるインスリン(ホルモンの一種)の働きによって、細胞に取り込まれるなどして、元の数値に戻ります。
ただインスリンが何らかの原因によって、作用不足を起こせば、ブドウ糖は細胞に取り込まれず、血液中でダブついた状態となり、血糖値は慢性的に上昇し続けるようになります。この状態がいわゆる糖尿病です。
なお発症の有無は、血液検査(血糖値とHbA1cの数値を測定)を行い以下の基準を満たすか否かによって判断します。
※①と②の両方ともに該当するとなれば糖尿病と診断されます。また①もしくは②のみ該当するとなれば「糖尿病型」と診断され、要再検査となります。なお再検査の結果、やはり「糖尿病型」であったという場合は糖尿病と診断されます。
日頃の生活習慣(過食、運動不足、喫煙、飲酒、ストレス 等)が原因となって発症する糖尿病が2型糖尿病で、このタイプは全糖尿病患者の9割以上を占めます。2型は、膵臓が疲弊している状態で、インスリンは少ないながらも分泌されている(インスリン分泌低下)か、分泌量が十分でも効きが悪い状態(インスリン抵抗性亢進)となっています。
インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が自己免疫反応などによって破壊されてしまい、体内でインスリンが不足してしまうことで発症するのが1型糖尿病です。
ほかにも遺伝子異常や別の病気(膵疾患、肝疾患、内分泌疾患 等)、薬剤の影響(ステロイドの長期投与 等)などによって発症する糖尿病、妊娠糖尿病(胎盤から分泌されるホルモンがインスリンを作用不足にさせ、高血糖状態になる)などがあります。
発症初期に自覚症状は、ほとんどありません。その後、高血糖状態が慢性的にみられるようになれば、喉が異常に渇く、多飲・多尿、全身の倦怠感、体重減少などがみられます。
それを放置した場合、血管障害が起こります。中でも、細小血管が集中する、網膜、腎臓、末梢神経は合併症を発症しやすいことから糖尿病三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)とも呼ばれ、何にもしなければ、失明、人工透析、足の壊死による切断になることがあるので注意が必要です。また太い血管でも動脈硬化を促進させることから、脳梗塞などの脳血管障害、心筋梗塞など重篤な合併症の発症リスクが高くなります。
糖尿病を完治させるのは非常に困難なので、治療の目的は血糖をコントロールし、合併症を発症するリスクを低減させることになります。治療内容は、糖尿病のタイプによって異なります。
体内で圧倒的にインスリンが足りない状態なので、速やかにインスリン補充療法が行われます。
インスリンがいくらか分泌されているので、生活習慣の改善(食事療法、運動療法)から始めていきます。
食事療法では、必要以上に食べ過ぎない(摂取カロリーの制限)、栄養バランスのとれた食事メニュー(食品交換表を参考にする)に努める、1日3食を規則正しく食べるなどしていきます。
また身体を動かすことは、インスリンの働きを改善させる効果が期待でき、血糖コントロールがしやすくするために取り入れます。
その内容は、中強度の強さによる有酸素運動が有効とされ、ウォーキングであれば1日30分以上、可能であれば毎日行うのが望ましいとされています。
上記の食事療法や運動療法では、血糖のコントロールが困難であれば、それらに加えて薬物療法が行われます。インスリンの分泌を促進させる薬(スルホニル尿素薬、DPP-4阻害薬 等)、インスリン抵抗性を改善させる薬(チアゾリジン薬、ビグアナイド薬 等)などを用います。
薬剤療法でも効果が乏しい(血糖コントロールが難しい)となれば、インスリン療法を行います。
血圧とは、心臓から全身の臓器に向けて血液が送り出される際に血管壁に加わる圧力のことをいいます。血圧には、収縮期血圧(最高血圧:心臓が各器官へ血液を送り出そうと最も収縮している状態)と拡張期血圧(最低血圧:心臓が全身から血液を取り込もうとするために最も拡張している状態)の2つがあります。これらを測定し、慢性的に高い状態(外来時の血圧測定で収縮期血圧が140 mmHg以上、拡張期血圧が90 mmHg以上)にあると判定されると高血圧と診断されます。ちなみに診断確定をするにあたっては、同条件下で複数回測定していきます。
発症の原因は、大きく2つあるとされています。
原因をはっきり特定することができない高血圧で、日本人の全高血圧患者さまの8~9割を占めるタイプです。この本態性に関しては、遺伝的要因(高血圧になりやすい体質)に加え、過剰な塩分摂取や過食、運動不足、喫煙、多量の飲酒、ストレス等の生活習慣が絡み合うなどして発症するのではないかと考えられています。
もうひとつのタイプは、何らかの原因疾患がきっかけとなって引き起こされる二次性高血圧です。この場合、腎実質性高血圧、腎血管性高血圧、内分泌疾患(原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群 等)、睡眠時無呼吸症候群のほか、薬剤使用の影響(NSAIDs、漢方薬の甘草 等)なども含まれます。
慢性的に血圧の高い状態が続くことによる自覚症状は出にくいです。そのため多くの患者さまは放置し続けることになるのですが、高血圧の状態が慢性的になれば、心臓や血管に負担がかかり、血管壁を傷つけることになります。これが動脈硬化を促進させ、血管内部が脆弱化し、それによって血管狭窄や血管閉塞が起きれば、1虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞 等)、腎臓病(腎硬化症、腎不全)などの合併症を発症させることもあるので要注意です。
完治させることは困難なので、重篤な合併症を発症させないようにするための血圧コントロールが重要です。
なかでも大切なのが食事療法で、1日の塩分摂取量を6g未満とし、体内から塩分を尿と一緒に排泄できるようカリウムの成分を多く含む、野菜や果物類も積極的に摂取していきます。さらに運動療法で身体を動かすことは、血圧を下げることにもつながるので、日常生活に取り入れます。内容については、激しい運動をする必要はなく、中強度の強さ(息がやや上がる程度)による有酸素運動(ウォーキングなら1日30分以上)で効果が得られるとされていますが、できるだけ毎日行うようにしてください。上記以外にも、肥満は心臓に負担をかけるので、減量も大切です。また喫煙をされる方は禁煙を、お酒を飲む方は節酒するようにしてください。
生活習慣の改善だけでは血圧のコントロールができない場合、薬物療法も行っていきます。降圧薬はいくつかあります(ARB、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬、β遮断薬 等)。患者さまの血圧の状態によって、1種類の薬剤で十分なこともあれば、2種類以上を組み合わせて使用することもあります。
血液中に含まれる脂質というのは、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸があります。その中でも、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が血液中で異常に増えている、あるいはHDL(善玉)コレステロールが血液中で必要以上に少ないと判定されると脂質異常症と診断されます。発症の有無については血液検査で判明するようになりますが、具体的な診断基準は以下の通りです。
脂質異常症は上記のように3つのタイプに分類されますが、どのタイプであっても自覚症状は現れにくく、多くの患者さまは健診などの検査結果で発症に気づくケースがほとんどです。それでも放置するケースがよく見受けられ、何もしなければLDLコレステロールが血管内に蓄積しやすくなり、これが動脈硬化を促進させます。さらに放置が続けば、血流の悪化や血管が詰まる等によって、脳血管障害(脳梗塞 等)、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などの発症リスクが高くなるので、脂質異常症であるとの指摘を受けた場合は、早めに治療や予防対策を行うようにしてください。
原因については、ひとつとは限りません。遺伝的要因(家族性高コレステロール血症 等)もあれば、日頃の生活習慣(過食、運動不足、喫煙、飲酒、過剰なストレス 等)の蓄積が引き金になることもあります。さらに他の病気(甲状腺機能低下症、糖尿病 等)に伴って発症したり、薬の影響(ステロイドの長期投与)だったりすることもあります。
先にも述べたように脂質異常症には3つのタイプがありますが、いずれであってもLDLコレステロールの数値を下げることが目的となります(LDLコレステロールの数値が下がるようになれば、HDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の数値も改善するといわれています)。
まず最初に行うことです。例えば、食事面ではコレステロールを多く含む食品(レバー、卵黄、乳製品、脂身の多い肉 等)については控えるようにし、食物繊維が豊富とされる、野菜、海藻、大豆および大豆製品などは積極的に摂取していきます。
また運動をすることで、HDL(善玉)コレステロールやトリグリセライドの数値が改善することもあるので運動療法も取り入れます。内容については、息が弾むほどの強度の有酸素運動が良いとされ、ウォーキングや軽度のジョギングであれば1日30分以上で効果が見込めるとされていますが、可能であれば毎日行うのが望ましいとされています。
このほか、禁煙、節酒も非常に有用です。
生活習慣の改善だけでは、目標の数値までLDLコレステロールが下がらないという場合は、併行して薬物療法も行われます。主にLDLコレステロールの数値を下げる効果があるとされるスタチン系薬剤が使われます。ただそれだけでは効果が乏しいとなれば、フィブラート系の薬剤(トリグリセライドの数値を下げる)なども使用されます。
血液中の尿酸が何らかの原因によって異常に増えた状態にあると判定されると高尿酸血症と診断されます。同疾患は、血液検査で尿酸値(血液中に含まれる尿酸の濃度)を測定することで発症の有無がわかるようになりますが、具体的には7.0mg/dL以上の場合としています。
そもそも尿酸とはプリン体が体内で分解されることで発生する老廃物で、腎臓でろ過されて尿と一緒に排泄されるようになります。ただ何らかの原因によって、体内で尿酸が異常に作られたり(尿酸産生過剰型:プリン体を多く含む食品やお酒の過剰摂取、先天的な代謝疾患、白血病等の造血器疾患 等が原因)、尿酸の排泄が低下したり(尿酸排泄低下型:腎機能低下、脱水、遺伝的要因 等が原因)すれば、血液中で尿酸が異常に増えていきます。
尿酸は水に溶けにくく、高尿酸血症の状態になると結晶化し、関節にこれが溜まれば、異物と認識した白血球が攻撃し始め、瞬く間に患部は腫れ上がり、激痛に見舞われます。これを痛風といいます。発症から24時間をピークに症状は和らいでいき、1週間後には何もなかったかのような状態にまで治まります。ただその後も治療しなければ、再発リスクが高まります。
ちなみに痛風以外にも、尿路結石、痛風腎(腎臓障害)、痛風結節(関節周囲の皮下にしこり)を併発しやすくなるほか、動脈硬化を促進させやすくもなるので、脳血管障害(脳梗塞 等)や心筋梗塞などの発症リスクも上昇します。
尿酸値を下げる治療を行いますが、まずは生活習慣の見直しから始めていきます。
まずこれを行います。具体的には、プリン体を多く含む食品(魚の干物、レバー、カツオ、大正エビ 等)は避け、ビールなどのお酒類は節酒します。また水分を十分に摂取し(1日の尿量を2リットル以上)、尿酸を尿と一緒に排泄しやすくすることも大切です。
このほか減量、適度な運動(中強度の強さによる有酸素運動、ウォーキングなら1日30分以上、できれば毎日)も行うようにします。
高尿酸血症のタイプによって異なります。例えば尿酸産生過剰型であれば、アロプリノール、フェブキソスタットなどが使われます。また尿酸排泄低下型であれば、ベンズブロマロンやプロベネシド等が用いられます。
なお痛風の症状がみられている場合は、痛みがなくなってからの使用となります。